全カードレビュー① 基本編
サプライ決定時にできるだけ早く戦略を決めるために、各カードの「使い道」「速さ」「有利になる組み合わせ」「不利になる組み合わせ」などをあらかじめ覚えておくのは大切なことです。そうすればサプライを見た瞬間「特に注意しなければいけないカード」を優先的に見ていけるため、効率よく戦略を決められると思います。カードに対する評価は人それぞれですが、ここでは普段やわらかが各カードをどう思って判断材料にしているのかをまとめていきたいと思います。
今後の対戦の中で印象が変わったり新たな使い道を見つけて評価が変わることもあると思います。それはすごく嬉しいことですので、適宜赤字などで加筆修正していきたいと思います。
以下の5つ星形式で評価しています。
★★★☆☆ 多くのサプライにおいて、これ1枚で大きな影響力を持つカード
★★★☆ 特定の組み合わせで、大きな影響力を持つことが多いカード
★★★ 戦略に組み込むことがよくあるカード
★★ 単体では主役になりにくいサポートカード
★ ほとんどのサプライで積極的に買うことのないカード
※二人戦を前提としています。
<基本>
・礼拝堂 ★★★☆☆
鍛冶屋ステロ>礼拝堂。鍛冶屋系ステロ場でなければまず買うカード。圧縮から呪い対抗から何でもござれ。高圧縮すると騎士や仮面舞踏会や義賊に弱い。泥棒なんか取る人いないから気にしない。銅貨は今何枚廃棄したのか要カウンティング。「場に出して何もしない」を選択できるカードのため、強制使用を課せられるゴーレムや、手札が減る程有利になる図書館などとも喧嘩しない。
・地下貯蔵庫 ★★
本当はかなり使える子。初手の3金で買ってもよいと思うくらい。2金ゆえに買いにくい。序盤のデッキ回転力、終盤の不要カード交換効果は強力。序盤に使う場合は銅貨も全部捨ててとにかく回転させるのが吉。良くも悪くも手札は一枚減る。
・堀 ★
これを買い集めて防御に徹するくらいなら、アタックカードを買った方が速い。これで呪いを防ぎきったとしても、デッキは堀で汚染されている。明らかなアタック場で、初手5-2の2金とか、デッキ2周目の不運な2金とかで買うくらい。
・木こり ★
これしか+購入がない時くらい。二人戦で木こり→庭園は遅い。
・工房 ★
引き切りパーツ集めが唯一の仕事。大抵途中から邪魔になる。工房の代わりに銀貨があったら○○が買えたのにってよく言われる。工房→庭園も遅い。
・宰相 ★
山札カウンティング推奨。でも、序盤だったらとにかく毎回デッキを捨てちゃってもいいと思う。回転力が売り。ターンが増すごとに「アクションを消費する銀貨」になる。コスト4~5のカードが全部キャントリップの時には、銀貨の変わりに1枚これを買うべき。
・村 ★★
3金出ちゃって銀貨ももういらないし・・・とかいう適当な理由で買っても意味はない。本当に今その枚数の村が必要なの?デッキの枚数に対して今ターミナルアクションが何枚あって・・・とかちゃんと考えるとあんまりいらない。引き切りの時くらいしか買わない。
・改築 ★★
初手で買って銅貨や呪いを廃棄して・・・てのは遅い。序盤は屋敷→有用な4コストカード、終盤は金貨→属州。その二つだけがこいつの役目。それでいい。
・鍛冶屋 ★★★☆
こいつが場にあるだけで、「鍛冶屋ステロより速い戦略があるか」というところからのスタートになってしまう。先行するのは良いけれど息切れも早く、サプライ次第。ターミナルアクションと相性が悪いため、買うならステロに行くか引き切りパーツとして使うかの二択。ばら撒きアタックカードがあると空気になりがち。
・金貸し ★★★
初手4金で買うことの多いカード。3~5ターン目の5金アクセス率が高い。荒れ場では銅貨もすごく大事なため、こいつを取るかどうかは考えもの。邪魔になったこいつを処分できる手段があれば最高。香具師への対抗カード。
・玉座の間 ★★★
購入枚数にセンスが必要。こいつがサプライにある時は、どのカードと揃った時に強いかを考える必要あり。橋や街道がある時は特に注意。特定のカードと一緒に手札に来ないと意味がないため、ハイリスクハイリターンなカード。
・祝宴 ★
僕3~4ターン目に確実に魔女買わなくちゃ死んじゃう!って時くらいしか出番がない(それでも確実ではない)。玉座の間や行進と組み合わせると夢が広がるけれど、同時に手札に来ないリスクを考えれば、最初から祝宴を2枚買っておきなさい。そもそも銀貨を2枚買っておきなさい。寵臣プレイや建て直しプレイのような、財宝をあまり買いたくない戦略のお供になる。
・庭園 ★
物乞い・鉄工所・男爵くらいがパートナー。自分は庭園に進んだのに、相手がついてこないと不安になる。頑張っても何枚かはカットされちゃう。3山切れは遠い。二人戦では不遇のカード。
・泥棒 ★
二人戦では全く空気。仮に相手が礼拝堂からのお金プレイに行ったとしても、出番はない。
・密偵 ★
値切り屋や祭壇などで他に取るものがない場合に獲得するカード。鍛冶屋系ステロとかではない限り邪魔になることはないけど、買っても生産力は上がらない。
・民兵 ★★★
大抵1枚しか買わないけど、複数枚買って毎ターンのように撃つのもシンプルに強い。図書館や移動動物園や坑道などの「手札捨てさせることで相手が得するカード」がある時は買わない方が良い。しかしそういうカードは割と多い。議事堂や総督など、相手の手札を増やしてしまうカードとのコンボは鬼畜。
・役人 ★
「使ったターンには自分にプラス効果がない」ってのが序盤取りにくい理由だと思う。宮廷画策からの役人ロックというのもある。植民地場では空気。
・市場 ★★
優秀な圧縮要員がいないと弱い。キャントリップを除けば1金1購入でしかない。連打できて初めて活きる。他に購入権が増えるカードがない場ではみんな買う。丸さが売り。
・議事堂 ★★★☆☆
4枚ドローに+購入まである。相手に1枚引かせるうんぬんは全く無視して良い程度に高性能。議事堂ステロはシンプルに強い。民兵などの「手札を~枚に」ってアタックカードと組み合わせると鬼畜。
・研究所 ★★★
通常狩猟団よりは弱いけれど、かき集めた枚数によっては狩猟団を超えるカード。これを集めるプレイもシンプルながら強い。相方に圧縮カードが欲しい。サプライによって強さのブレが大きいカード。
・鉱山 ★★
属州場では初手2-5で他に選択肢がない時くらい。植民地場では2枚挿しもありかもしれない。遅い遅いと馬鹿にされがちだけど、余分な財宝でデッキを厚くしたくないとき(引き切り)では優秀なパーツになることも。
・祝祭 ★★★
ドローカードがなければ木こり相当。書庫や望楼のような手札を補充するタイプのカードと相性がよい。鍛冶屋のドローで引っ張ってくると銀貨を買っておけばよかったと嘆かれる。
・書庫 ★★★☆
手札が減る系の+アクションカードと組み合わせると優秀。民兵などの手札を減らす系アタックカードの対抗策にもなる。研究所などの手札を増やすカードと一緒に買わないように。
・魔女 ★★★☆☆
他にも呪いを撒くカードは何枚もあるけれど、こいつはシンプルに強い。呪いを撒き終わった後に改築系カードで金貨に変換できれば最高。
・冒険者 ★
荒れ場に強いとはいうものの、やはり金貨を買ってしまうよね。自分のアクションカードを落としてしまうところも使いにくいところ。 これがあるサプライでは詐欺師の価値が上がる。